NPO法人 足もと健康
さぽーとネット
私達の目指すもの・本が出ました!・ドクターに聞く「足と靴」
Npo
「足もと健康さぽーとネット」~ 私達の目指すもの
糖尿病患者さんはもちろんのこと、糖尿病患者さんでなくとも、足に悩みをもっている方は多いでしょう。
その時に、その行った場所で解決しない場合、「では、お客様の住所のお近くだと、○○病院がありますので、そちらをご紹介します」とすぐに対応出来るでしょうか? そしてまた、病院を受診された場合、その病状に応じた治療だけでなく、「靴の履き方や歩き方の指導」を行ったり、「ここの靴屋さんに行かれたらいかがですか」とまで説明できるでしょうか? 病院では保険の関係ですべてのケアが出来るわけではありません。
現在は病院/クリニックと靴・インソール業、フットケアサロンの横の繋がりはほとんどありません。
我々は、そういった方々へのサポートを行っていきたいと考えています。
我々も様々な違った職種の足に関するエキスパートが集まることを生かして各々の経験や知識を共有することで、さらなる質の向上を目指していきたいと考えています。
竹内 一馬
役 員
理事長
竹内 一馬 (医療法人たけうち 六本松 足と心臓血管クリニック/社会医療法人 喜悦会 那珂川病院 血管外科・循環器科/特定医療法人順和 長尾病院 循環器科・フットケア・フットウェア/福岡大学医学部 心臓血管外科非常勤講師)
副理事
有薗 泰弘 (有園義肢株式会社 代表取締役社長)
倉冨 英史 (有限会社クラトミ 代表取締役社長)
理 事
柳瀬 敏彦 (医療法人社団 誠和会 牟田病院 病院長)
安西 慶三 (佐賀大学 医学部 肝臓・糖尿病・内分泌内科学 教授)
竹之下 博正 (たけのしたクリニック 院長)
松田 拓朗 (医療法人 福岡大学病院 リハビリテーション部)
監 事
西田 壽代 (足のナースクリニック 代表)
NPO法人 足もと健康サポートねっと
Book
「NPO法人 足もと健康さぽーとネット」から本が出ました!
生涯歩行のすすめ 今日からはじめるフットケア!
NPOメンバーによる、足もとよりの健康を考えた一冊です
推薦の言葉
一気に読める本書を自信を持って推薦します。
歩くことの意味を深くまた分かりやすく、ここまでコンパクトにまとめ上げた各執筆陣はフットケアのプロと言えるでしょう。
健康志向の強い現代にあって多くの人が置き去りにしている足もとから健康を守るという基本を教えてくれます。
たかが足されど足、「100歳まで笑顔で長生き」は足もとから始めよう。
【第1章】健康は「足もと」から
●20秒間に1本の足が切断されているという事実 ●足の病気にはどんなものがあるの ●足の異変が引き起こすトラブル ●身体を支える「足」の役割 ●生涯歩行のすすめ
【第2章】足もとセルフチェック 医学・理学的チェック
●自分の足の状態をチェックしよう! ●自分の習慣をチェックしよう! 運動習慣
●自分の習慣をチェックしよう! 生活習慣 ●自分の靴をチェックしよう!
【第3章】今日からはじめるフットケア!
●毎日のフットケア(足のお手入れ)と注意点 ●シューフィッターによる正しい靴選び ●楽しい、正しいウォーキングのすすめ ●広報活動・イベント運営について ●NPO設営の経緯
価格:1,600円(税別) 単行本: 204ページ 出版社: 梓書院 (2019/8/1) 弊社代表・倉冨はシューフィッターの項目を担当しています
Doctor
ドクターに聞く「靴と健康」
日本糖尿病学会専門医 竹之下 博正先生に伺う「靴と健康」
皆さんは『健康に気をつけてみよう』と考えた時、どのようなことから始めるでしょうか?
靴作りにチャレンジ中!
私は糖尿病を専門に診させて頂いている事もあり、食事、運動を基本にお薬を使用した治療を行っています。
とあるデータでは、糖尿病になりかけの(境界型の)患者さんたちに糖尿病になるのを防ぐために、食事と運動療法などの生活習慣を改善した群と、糖尿病治療薬を始めた群とに分けて糖尿病の新規発症率をみてみると、生活習慣改善群は58%(vs プラセボ群)、治療薬群は39%(同)の低下がみられたという結果でした。 文献 1)。
つまり、やはり食事と運動は健康への近道には欠かせないものです。
では、何から始めますか?
もし、運動を選ばれるなら、少しご自分の履いている靴に目を向けてみてください。
通勤中の一駅を歩くにしても、ジョギングを始めるにしても靴がしっかりしていないと、足が痛くなったり、足に傷を作り、長続きしなくなるかもしれません。
また、足の血流障害や、糖尿病などのような足の感覚障害をおこす病気を持っている方は壊疽といった状態を引き起こすかもしれません。
最近では糖尿病患者さんに対し、フットケアを行う医療機関も多くなり、壊疽を中心とした糖尿病足病変のケアが盛んに行われるぐらい足の病気で悩む方の多いことを実感します。
糖尿病足病変の原因は多くの場合靴が原因で起こります。
これはいかに靴をしっかり選ぶことが重要かを示唆するものです。足を守るために靴を選ぶ必要があり、更には健康の維持のために・健康になるために靴を選ぶ。
この事は決して大袈裟なものではないと思います。
内科・糖尿病内科 たけのしたクリニック 医院長
日本糖尿病学会専門医 日本内科学会総合内科専門医
竹之下 博正 先生
では、靴を選ぶ時にどのような点に気をつけるべきでしょう?
長さや幅、つま先の形状、踵がしっかりなどなど、たくさんの項目があります。
また、自分の足に合う靴を膨大な種類の靴の中から的確に選ぶことができるのか?これは意外と難しいことです。
私自身も患者様に靴の指導をして、どのように選ぶべきかを説明しますが、自分が靴を買いにいくとあれこれ悩み、3時間はかかるという状態です。
そのため、最近では患者さんに靴の指導というよりも、親身に足のことを見てくれる靴の相談にのってくれる 靴屋さんを紹介してます。
これが一番の靴を選ぶ時のいい方法ではないかと思います。
なかなかいい靴屋さんを探すのも大変なことですが、我々は「NPO法人足もと健康サポートねっと」を通して、医療機関と靴店の連携だけでなく足に関連する多職種との連携において足からの健康を考えています。
いい靴に出会えた時、『もうこの靴しか履けない』と何度患者さんから聞いたことでしょうか。
靴と健康は切っても切り離せない関係です。いい靴に出会えた時、『少し歩いてみようか?』とほとんどの方が感じると思います。
それが健康への第一歩と考えます。
文献 1)Knowler WC et al. Reduction in the incidence of type2 diabetes with lifestyle intervention or metformin. N Engle J Med.2002;346:393-403.
靴と健康 ~ ドクターよりのご推薦
NPO法人 足もと健康サポートねっと 理事長
医療法人たけうち 六本松 足と心臓血管クリニック 医院長
竹内 一馬 先生
シューズクラトミは、高齢者や小児の足トラブルに対するオーダーインソール、外反母趾、リウマチや糖尿病の方のための靴までも対応することができ、かつ医学的にも信頼できる数少ない靴店です。
オーナー自らヨーロッパそして日本全国を回り、常に最新情報を仕入れ、お客様に提供するという熱心さに感心させられます。また、お店に定期的にドイツのシューマイスターを招きマイスター相談会も開催しています。
そんなシューズクラトミは、私がお薦めできるお店です。
元気に歩けるということは、高齢者の転倒予防や骨密度の維持、生活習慣病の発症予防、心身の健康維持において大変重要なことです。
そのためにも皆様には是非、最適な靴選びを重要視して欲しいと願います。
「shoe closet PASSO&(シュークローゼット パッサンド)」様で、靴をお買い上げのお客様
NPOメンバーであった吉田惠様のご永眠に伴い、同社でお買い上げいただいた「靴のメンテナンスや調整」などのお困りについては、当社・大濠本店にお申し付け下さい。
つきましては誠心誠意に、ご対応を致したく思います。
有限会社クラトミ 代表取締役 倉冨英史