「先天性四肢障害児父母の会」in鹿児島に参加して参りました・後編

7月30日(土)午後1時~鹿児島市・ホテル満秀
子供靴の相談となれば解りやすさに工夫をしないといけないと言う事で、これが「シューズクラトミ 鹿児島支店」の全貌です。

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今回の目玉は足底圧をコンピュータで計測して、グラフ化する「RS-SCANシステム」です。

このシステムで、ご相談者のお子様の足を計測してアドバイスをグラフィカルに行おうという・・・「靴の販売はプレゼンである」という私の信条を少しでも現場に持ち込みたく用意致しました。

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こちらは、大濠店の久保田さんの力作看板・・・やなせ先生ゴメンナサイ・・・。

さて、最初のご相談者のお子様が到着です。

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ここで塩之谷先生がカウンセリングを行い、宮崎先生がフットプリントや歩行分析などの情報収集をされ、そして、2児の父である竹内先生がそのお子様とお話をするという流れのなか、私は足に合いそうな靴のご提案をさせて頂きました。

ポイントとしては、「健側(この場合は、問題のない方の足)をいかにサポートしていくかです。

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外反母趾の方などもそうなのですが「よく逆に考え気味」で、今問題のない方の足をないがしろにすることで、その部分が全体的な負荷を引き受け、そして疲弊して負担できなくなった時に、より大きな問題になっていく過程はよく目にするところです。

その証拠に、「リヒター」というブランドのサンダルをそのお子様に履いて頂いたのですが、カウンターと言われるカカト周りのホールドによる「ブレの軽減」と足指の付け根部分をストラップで固定することによる「指の開放(グリップ力のアップ)により、たちまち歩行が変化します。

今回は靴屋として、このような点を中心にその後のご相談者様にもアドバイスさせて頂きました。

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「靴・足のケアチームの皆様です」

そして、相談会が終わって気がついたこと・・・会のホームページに「うまれつき、手足や指、耳のかたちが違っても大切な命」と言う文面があります。

四肢に障害を持って生まれても、そのお子さま個人は子供として本当に「元気!」なのです。
そしてそのお子様たちを、まるで肉親同士であるかのような会の皆様全員がバックアップしています。

私はネガティブに「自分が何を出来るのか」を考えていたのですが、いかなる局面においても「靴のプロとして徹底する事がその答」であり、何よりもその後の懇親会などでお子様の元気さやご両親の情熱などより、逆に私が大きなパワーを与えて頂いた「靴屋としての新しい気づき」の大会となりました。

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お誘いいただいた塩之谷先生、お手配いただいた会の役員の皆様、本当にありがとうございました。

・・・しかし、夕方18時からの「夕食&子供交流会」に続いて、21時からの「大人交流会」にさらに続いて、各自のホテルの部屋での熱い語らいなどで私と竹内先生がギブアップしたのが、深夜の2時半・・・這うように部屋の帰った私たちは4時間弱寝て、朝7時の新幹線で博多へと戻りました・・・竹内先生、本当にお疲れ様でした。

私は帰った日は肉体的にボロボロだったのですが、会の皆様はその日、元気にレクレーションに出かけていかれたそうです・・・私が一番虚弱な感じで、来年までに鍛えておきますので、よかったらまたお誘い下さ~い。

☆8月の定休日・・・16日(火)・17日(水)・29日(月)
☆9月の定休日・・・7日(水)