5月19日(水)午前10時~兵庫県・神戸市
本日のスケジュールは靴工房見学ということで、靴の街・神戸長田区の「あしやのアシや悠さん」へおじゃま致しました。
「あしやのアシや悠さん」は代表の谷野様が主催されるオーダー靴工房で、一人一人の足に合わせて計測から制作までをお一人で全てこなされておる・・・いわば筋金入りの職人さんの工房です。
特にパンプスについての知識は深く、セミナー参加者のいろいろな角度からの疑問にも的確に答えられておりました。
また、お一人で全ての作業工程をこなされている関係から、工房というより靴工場という趣でミシンからつり込み用のトーラスターまで設備されており、非常に興味深いものがありました。
ぶらぶらと工房内を見て回っている時に・・・デジャブ・・・とでも言うのでしょうか・・・心に何か懐かしく思い浮かぶ風景が・・・それは木型の縮尺を変更して、サイズ違いの型を作製する機械の奥にありました。
私は靴屋の三代目なのですが、祖父は靴職人の親方で工房には職人が居り、店舗でお客様の足を計測し、そしてその工房で靴を作る事を生業としていました。
私の記憶がある時分は、既成靴におされて祖父は簡単な制作や修理を主に行っており、その祖父が作業していた様子をおぼろげながらに覚えています。
その祖父が毎日、背中を丸めて作業していた机と椅子が・・・目の前にありました!正確にはとても近いもの・・・なのだと思いますがビックリするぐらいに雰囲気がにており、あまりの衝撃にしばらく立ちつくしてしまいました。
現在進行形として、今回のセミナーの様に研鑽すべく進んでいる道の中に過去の懐かしい情景があり、そしてそれらは繋がっており、とりあえず自分はその「靴の道」とでも言えるべきものの上を歩けているのだろうな~・・・と、再確認できた一日でした・・・谷野様、主催された中村様・nic様に感謝です!
そう言えば、この長田地区は子どもに時に両親の靴の仕入れについて歩き回った懐かしい街だな~・・・と、今更ながらに思い出しつつ家路についた私でした。