「ディギタイザーシステム」を導入いたしました

秋からの新しい取り組みとして、「以前」にご紹介いたしました「ディギタイザーシステム」を導入いたしました。

このシステムの特徴は・・・

①外反母趾などの方へのシビアなサポートを必要とするインソールが、従来より安価につくれる
②関節リウマチなどの方への左右差があるアーチ形状に対応したインソールが、従来より安価につくれる
③快適性の面で、その方の足の個性に対応したインソールが、従来より安価につくれる

と、型からおこして3万円以上かかっていたオーダーインソールのコストダウンが可能となりました。

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本システムの製作の工程として・・・

①お客様に椅子に腰掛けて頂き、片足ずつ足裏をマシンに乗せていただく
②マシンより、ピン上のものが伸びできて足裏の凹凸を計測する
③そのデータをデシタル化し、PC上でその方の足に最適なインソールを設計する
④当店で設計したデータを「群馬県は高崎市の楽歩堂さんの本社」までネットで送る
⑤用途の合わせた様々な柔らかさのEVA素材のブロックを専用のミリングマシン(3次元の削りだし機)で、そのデータを元にオリジナルインソールを作成する
⑥返送されてきたオリジナルインソールを当店にて最終的調整する

⑦価格は用途や材質により「15,750円」より

と言うもので・・・まぁ、解りにくいので楽歩堂さん提供のクリップをご覧下さい。

ディキダイザーはスイス製で、ドイツのマイスター工房などでもよく見られ、また、日本の医療でも義肢装具士さんの足底板作成などにも使われるシステムです。

しかし、福岡で作成したデータがインターネットに乗って高崎まで届き、からっ風に吹かれて戻ってくると言うのは・・・なんか、21世紀ですね・・・胸が熱くなります。

今回は測定ユニットだけでなく自動昇降の台も買ったのですが・・・

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こんな感じで足をセットして・・・

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このスイッチで椅子を上下できる様になっておるのですが・・・

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地上2メーターぐらいまで軸が伸び・・・上がりすぎたろう!と言うぐらいに椅子が高く上がります。

でも、楽しいのでたまに一人アップダウンゲームをやって遊んだりしております。

こんなシステムを靴屋で導入しているのは、勿論いつものパターンですが「九州では当店が初!」・・・そして、気になるマシン本体の価格は・・・「安めのプリウス」ぐらいです。

そんな時に子供店長が出てきて「減税!」とか「補助金も!」言わないのが、民間企業の設備投資の悲しいところで・・・やるせなく、今回は幕と致します。

☆10月・11月の定休日はございません

「2010/10/04 熊本」後編&秋冬の新商品情報・第八弾です!

10月4日(月)午後4時半~八代市・有園義肢株式会社
いろいろあって、「後編」まで間が空いてしまいましたが続きます。

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しかし、有薗専務は義肢装具の勉強をされた後に、ドイツのマイスター工房に修行に行かれていただけあって・・・整形靴に関しては完全に本気です!

マイスター工房にあるような「木型や靴底の圧着器」から・・・

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毎度お馴染みグラインダーマシン・・・

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膨大な各種の木型・・・

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いろいろな革や写っていませんが、様々な靴資材が山積みにされた部屋までありました・・・う~ん、スゴイです!

さて次は・・・多少の偏見ですが義肢装具士と言えば「石膏」!

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ここはギブスなどで型取りされ、採型された石膏を乾かしたり加工する為の専用の部屋です。

大きな会社だけあって処理する量は膨大で、以前は足元の格子状のところにベルトコンベアがセットされており、落ちた石膏片を自動で処理するようになっていたそうです。

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しかし、靴のラスト用の採寸でも大変なのに体幹装具とかとてつもなく大変そうです・・・あと、持ってみるとシャレにならないぐらい重かったです。

次に見せていただいたのは「座位保持装置」の製作現場です。

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これこそは完全カスタムメイド・蓄積されたノウハウで作られるもので規模の大きい会社でないと携われないジャンルかと思います。

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例えば背もたれでも必要な形状を再現し、かつ硬度を部位によって変えたりとか、その方に合わせた操作手段など・・・これも熟練した職人さんの世界ですね。

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さて、最後にこちらを訪問していちばん驚いたところですが・・・全てにおいて作業場が綺麗でした。

本当にチリひとつ落ちてないというか・・・普通だったら粉塵の粉だったり、材料の切れっ端が落ちていたりの「現場臭さ」があるのですが、定期的な清掃を徹底されているそうで、この様な事例がすなわち「品質」に直結する部分かと思います。

なぜなら、それは当事者としてのプライドを示す行為であり、それに裏打ちされたものが「品質」だからです。

熊本県八代市長田町3300 0965-33-3983 「有園義肢株式会社」

その日は八代市に一泊し、夕食まで専務におつき合い頂き・・・本当にありがとうございました。

次の朝一番・・・福岡へ戻ろうと新八代駅のホームに佇んでいるとそこに滑り込んでくる電車・・・

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そう、九州新幹線「つばめ」です・・・現在は鹿児島中央より新八代までの運転であり、ここから特急で博多をつなぐ「リレー方式」での運営なのですが、来年3月に全線が開通し「博多 – 鹿児島中央間は約1時間20分」と、これまでと一時間以上の短縮で九州の街と街が劇的に近くなります。

そうなると博多でも新しい競争が始まることとなり・・・その中で私も考えていることもあり・・・まぁ、粛々と前に進むしかないな~と「つばめ」を見ながら感じいった一日の始まりでした。

さて、最後に新商品情報ですが・・・本日も忙しく・・・写真だけ掲載します。

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フィンコンフォート・ボア付ショートブーツ

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フィンナミック・パレーシューズタイプ

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シュナイダーブーツ・各種×4タイプ

☆10月・11月の定休日はございません