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リウマチのお客様向けの加工例です

今回は関節リウマチのお客様に合わせて「靴の加工調整」を行った例をご報告致します。

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こちらは、強度の外反母趾や関節リウマチのお客様への定番「Ganter 205731」です・・・大きな特徴としては、

・足首と踵に対しての強いホールド感を実現するカウンター/歩行時の負荷の軽減
・足趾や関節の変形部に圧迫を与えない前足部のストレッチ仕上げ/タコや痛みの軽減
・着脱を容易にしつつ、強い固定感を実現する折り返し敷ベルトストラップ/ブレやズレの軽減

と当店の定番的な商品です。

ただ、このタイプは腰や膝を曲げることができないお客様には靴の着脱が難しく、また、指などの力が弱くなっている方は甲のベルトをしっかりと固定することができません・・・今回は、この問題点に対応致しました。

今回は「自助具」と言われるサポート用のツメの付いたストックを使用して、靴の脱ぎ履きを行います。

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大きな加工点は自助具のツメを引っ掛けやすくする為の「カカト部分のリング状のプル」「甲のマジックベルトの先端のプル」の2つです。

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写真の様な「輪」をつくった事により、自助具を使いお一人での靴の脱ぎ履きが可能となります・・・これだけの加工・調整でも靴のサポートを得て、自由で快適に行動できるお客様の行動エリアが広がる事となります。

当店ではお一人お一人に合わせた、靴の選定とその加工・調整を行っております・・・ご不明の点はお気軽に当店までお問い合わせください。

☆8月の定休日・・・29日(月)
☆9月の定休日・・・7日(水)

お盆も終わりましたが・・・

平成が始まって2年程・・・私が大学4年生で就職活動をしている時は、まだ世にはバブルの残り香もありさほど難しくなく内定も頂き、いざ職についてみると「不景気に突入!」 それから20年経ちましたが、世の中は「まだまだ絶賛不景気中!」です。

一度でいいので商売人として「景気のよい世の中」というものを経験してみたいのですが震災だったり、政治の不安定さだったりと社会を覆う閉塞感はますます深くなり、本当にきつい世の中だな~と実感いたしております。

そんな中にお盆であり、終戦記念日の日に見つけたサイトがこちらです。

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「祖父の硫黄島戦闘体験記」 http://www5f.biglobe.ne.jp/~iwojima/

硫黄島での攻防は第二次世界大戦の戦闘の中でも苛烈を極めるもので、日本軍20,933名の守備兵力のうち20,129名が戦死されたそうです。

この戦いについては映画やドキュメンタリーであったり、小説などで数多く取り上げられていますが、この手記は「本物の重さ」を教えてくれる大変貴重なものです。

現代においては業務命令で戦車に爆弾を背負って飛び込んだり、食べるものもなく退く場所もなく戦闘で人が死んで行ったりという事はありません。

不景気の世の中で、いくら閉塞感が強くても目先の利益に囚われ「自分さえ良ければ」という商売をする事は、この様な戦闘で亡くなった方々の礎を否定する事であり、せっかくの「健康靴店」という人に喜んでいただける商売をしている当方は「靴を通じて健康的な世の中を実現する」ぐらいの気概で、今後も己の商道を重ねていく再認識を頂いた手記でした。

お時間のある方は読んでみて下さい・・・しかし、過去においても現代においても戦は勝ってあたり前で、負けたらボロくそなのは司令官も社長も同じで・・・まぁ、ツライもんですな~。

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