当店の工房にある小道具は、だいたいヨーロッパ製・・・なのでメンテナンスすれば永く使えるようになっています。
本日は切れ味の落ちてきた「革切りバサミ」を復活させてみたいと思います。
しかし、「革切り」と言いながら、普段切っているのは、厚いゴムやスポンジなど・・・それは切れ味も落ちるというものです。
まずはバラバラに分解して、汚れ落としを塗り、ボンドのかすなどを拭上げます。
そして、普通はこの様な砥石で磨き上げるのですが・・・
私はコレです!
ビンザーと言われる曲面部分の加工を行うペーパーで磨いてしまっています。
火花が飛んでも・・・
磨く!
磨く!
・・・という感じて、どちらかという「磨く」と言うより「削っている」感じですね・・・。
そして、完全復活した「革切りバサミ」・・・しかし、このハサミを購入したのはいつだったろうか?多分、5年とは言わないぐらい過去のことだと思います・・・当店のお靴も同じくで「定期的なメンテナンス」を行うことで永くおつき合いができます。
当店はこの先も「使い捨て」でないヨーロッパの文化を提案致してまいります。
追伸・・・やらないと思うけど、かなり派手に火花が散るので「火の元」にはご注意を!
福岡市にはいろいろな桜の名所があって、当店のすぐ近くにの舞鶴公園では4日まで「福岡城さくら祭り」が開催されていました。
もうさすがに花は散り気味なのですが、当店には別の意味の「サクラサク」の一報が届きました。
当店店長の倉冨美紀が受講していた「FHA 第9回バチェラーコース(上級シューフィッター)養成講座」の「合格通知」が届きました!
このコースは通常のシューフィッター養成講座とは違い、一年の期間をかけて、
○東京での3セットの実習を含めたスクーリング
○それに伴う膨大なレポートの提出
○かつ、最終テストに合格すると認定
という質・量共にレベルの高い講座です。
この一年で読破して、また参考にした本の固まりがこちら・・・夜遅くまでレポートを書き詰めたり、何度も足型を取り続けたりと本当に大変な一年でした。
また幸いな事に、福岡から他に2名の受講者がおり助け合えたことや、そのほかの受講者の日本中の靴屋さんと知り合えになれたことが、当店にとっても大きな財産となるかと思います。
これからも当店は福岡の地に「靴の最先端」を持ち込み、ますますのレベルアップを図ってまいります。
靴についてのお悩みやご相談は「バチェラー(上級)シューフィッター」が在店する当店の知識と技術をご活用いただければと「ご提案」いたします。
このブログは「2009年8月より2013年4月」まで更新された「シューズクラトミの社長ブログ」です(全404本)