「2010/03/17 兵庫県」 前編

3月17日(水)午前10時~兵庫県・神戸医療福祉専門学校三田校

本日は「GOSR」の年に二度の実技研修の為に、やって来ました「神戸医療福祉専門学校三田校」

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朝5時半に起きて、自宅近くの地下鉄の駅から福岡空港へ・・・飛行機に乗って伊丹から、まだ電車を乗り継いでと・・・ここへ行くのは本当に大変です。

・・・が、こちらの学校の「整形靴科」を初めとする設備は本当に充実しており、遠方よりも訪ねていく価値のある施設なのです。

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今回のセミナーの参加者は15名ほど・・・初めて参加される方もおられるので、開始前に施設見学をやっていただきました。

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こちらは「採型室」です・・・装具を作るために石膏を使って必要な型を取る為の部屋です。
この様な部屋が何部屋もあり、2LDK住まいの私としてはうらやましい限りです。

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もちろん、歩行などをチェックする広い空間もあります・・・また、授業なとでモデルとなって頂く方の控え室もありました。

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昔の子供が書いたロボットみたいですが、これは制作した装具などを整形する際にでる有機溶剤などを吸引するマシンです。

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こちらはグラインダーマシンやカービングマシンといわれる、装具を加工する為の機械が設置してある部屋です。

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以前に自分のマシンを買うために、この様な機械の価格をチェックしており目の前にあるマシンの値段の見当がつくのですが・・・すざましい投資だと思います。

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しかし、この見学のなかでいちばん驚いたことは、これらの施設がチリひとつなく清掃されていると言うことです。

やはりこうゆうところに、その学校の特質が出たりするかと思いますし、また、すれ違う生徒さんは挨拶もしっかりしており、この恵まれた環境で育った生徒さんを当店でも社員さんとしてお迎えできないかな~・・・と夢想してしまった私でした。

ちなみに、こちらの整形靴科の就職率は素晴らしく良いとのことで・・・「当社は給与のほかに、年2回めんたいこ支給します!」とかで何とかなる感じではなさそうでした。 ~続きます~

「ドイツ靴のヒール修理」のお話 後編

ヒールの一番後(地面に最初に設置する部分)を少し削ります。

これは「ヒールピッチ」と言われるもので・・・
○踵が点でなく面で着地をさせる
○設置時の安定感と歩行を正しいラインへ導く為

に必要なものです。

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基本的には、ご購入頂いた時の角度へ戻しますが、お客様によっては「角度や長さ・材質の硬度」などを変えて、より歩きやすい状態へ調整も致します。

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次はヒール材にプライマーといわれる下地材とボンドを塗って、乾いたらヒーターで加熱します。

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その後はプレスで圧着します。

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出来上がりはこんな感じ・・・しかし、これでは歩けないのでマシンで削り込みます。

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こんな感じです。

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そして、この靴を平坦なところに置いてみると、少しだけヒールの部分が浮いているのがお分り頂けるかと思います。

これが「ヒールピッチ」で、今回は新品の時と同じ角度と長さにしました。

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最後は仕上げに、靴用のワックスと継ぎ目にアクリル系の塗料を塗り込んで継ぎ目を消します。

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アッパーもピカピカに磨き込んで「ドイツ靴のヒール修理」の仕上がりです。

修理といっても、削れた部分を元に戻すのではなく「機能を復元し」、かつ、お客様によっては「新品より歩きやすい状態を目指して」靴修理を行っております。

また、継ぎ目の除去などの美観にも配慮しての当店式の修理であり、お値段は「3500円」・納期は「一週間ほど」となっております。

ちなみに作業は私が行っておりますので・・・手が回らずに「他店様のお靴の持ち込み」は承っておりません。

しかし、当店のお客様の「昔、よそで買った靴だけどなんとかして~」といお声には、「なんとか頑張らせて頂きます!」ので、その際は少し長めの納期にてご了承下さい。