復活の「Z式ベルクロ」とか書いても、一般の方はもちろん、普通の靴屋さんでも解らないと思いますが・・・。
ブーツの固定などに「マジックテープ」を使うやり方は、以前よりあるものです。
マジックテープといえば、これは典型的なフィンコンフォートの「折り返し式のベルクロ」です。
デザイン的にやはり・・・重い感じにはなってしまい、紐靴のような軽やかさはでません。
*話が途中になりますが「マジックテープ」と言う名前はクラレの登録商標で、他はその名称を使うことができません・・・ヨーロッパなどではこの様な面ファスナーについてはベルクロ社のものを使うことが多く、機能は同じでも「ベルクロ」という呼称を使うことが一般的です → 面ファスナー(Wikipedia)
サイドをチャックで止めるやり方は、足首の細さ・太さでフィッティングが大きく変わってしまいます。
マジックテープはやはり便利だし、なにかいいやり方がないかな~・・・と、考えていて答を見つけたのが、もう8年前の2004年のことでした。
その答えは・・・「Z式ベルクロ」でした。
見つけた場所は、ドイツの健康靴ブランドである「ゾリドォス」を扱われている商社さんの展示会でのことでした。
ゾリドォス 31140-ブラック 39,900円(税込み)
Z式のベルクロは「縦のライン」を演出する事で足もとをすっきりと見せることができ、パンツ・スカートとも服装を選びません。
また、構造的に足首周りに強い固定感を作ることができますので、フィッティングも最上で、かつ、抜き履きが簡単という・・・いいこと尽くめのショートブーツでした。
こちらは直方店時代の2005年のお客様へのカタログですが・・・しっかり載っています(今とは型番が違いますが)。
この靴は本当によく売りました! 一日に1足どころでなく、シーズンにはとりあえず問屋さんにあるものをもらえるだけ、もらっても足りないぐらいでした。
雪がそこまででもないという、九州という地域性もあるでしょうが、履き心地とデザインが両立した「冬はコレ!」という、お客様にも本当に喜んで頂ける一足でした。
まぁ、その反動というわけではありませんが・・・さすがに3.4年もすると売る方も飽きてしまい、かつ、私が「Z式は良い!」と言い過ぎたせいか、知っているだけでも2メーカーほどコピーっぽいものができてしまい、そちらに移行したりもしました。
「ガバっと開いて、ギュと締まります!・・・そして格好良いです」
しかし、昨今は当店でもオーダーインソールのご要望が多く、新規のものはインソールの厚さと容積が小さく、そのセットに制約が出気味・・・結果として、元祖のゾリドォスの復活となりました。
・・・で、今週に当店に入荷してきて、久しぶりに見てみて・・・やっぱり、本家は良いものですね! さっそく、本日も一足お買い上げいただきました。
実はこの型番はドイツ本国では廃盤となっており、完全に日本仕様となっているものなのですが、日本独特のニーズよりこの先も残るべくして残る名品であると思います。
とりあえず、冬なので季節感のあるショートブーツをお探しで、かつ、使い勝手と履き心地と脱ぎ履きの簡単さを両立したものという欲張りな(スイマセン!)お客様には、イチオシの商品ですので、ぜひ、当店にてこの履き心地をお待ち申し上げております!
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