「50.NPO法人 足もと健康サポートねっと」カテゴリーアーカイブ

「第1回那珂川フットケアミーティング」のお知らせです

6月23日(木)に、福岡市南区の「那珂川病院」で開催される「第1回那珂川フットケアミーティング」のお知らせです。

本会は基本的に「医療従事者の皆様」を対象にした研究会で、以下にその案内文を掲載します。

<研究会 ご案内文書>

謹啓
新緑の候、先生におかれましては、ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

さてこの度、当病院と近郊の先生方との連携をはかり、患者さんを中心としたよりよい医療の提供を行いたく、「第1回那珂川フットケアミーティング」の会を企画させていただきました。

今回は第1回ということで、当病院の紹介、また先生方との顔合わせを行いたく思っております。
今後は定期的に開催して近隣の先生方に相談症例などをお持ちいただける機会になればと願います。

ご興味がある先生方の多数の参加をお願い致します。
参加は医師に限らず、看護師、介護職、リハビリ関係などどなたでもご参加いただけます。

(18:40-19:10)
座長:下川敏弘 社会医療法人喜悦会 那珂川病院 病院長

講演1:竹内一馬 社会医療法人喜悦会 那珂川病院 血管外科・循環器科 「当院のフットケア外来について」

巻き爪・陥入爪に対する非侵襲的爪温存ワイヤー矯正治療法、胼胝・鶏眼治療、糖尿病性壊疽に対する無菌ウジ虫(マゴット)治療、閉塞性動脈硬化症に対する治療、下肢静脈瘤に対する手術・外来硬化療法・弾性ストッキング療法、冷え性の漢方治療、慢性創傷など多くの足に関した治療を循環器診療とともに行っています。

講演では、これらの実例を交えて概説します。

(19:10-19:40)
座長:竹内一馬 社会医療法人喜悦会 那珂川病院 血管外科・循環器科
講演2:有薗泰弘 義肢装具士 有園義肢株式会社 「フットウェアの重要性」

自分に合う靴がなくてお困りの方の相談や、外反母趾、開張足、扁平足、凹足、下肢足趾切断術後、足趾変形、リウマチ変形に対するオーダーインソール治療を竹内医師とともに行っています。講演では、靴や義肢装具に関しての注意点や選び方、オーダーインソールの作製方法・システムなどを紹介します。

本研究会は、「下肢よりフットケア・フットウェア」をテーマとした全国的に見ても大変に貴重な会であり、医療従事者の皆様にも大変興味深いてジャンルかと思われます。

以下に当日のご案内を添付いたします。

2011060202.jpg
(クリックで拡大します)

ご不明の点など、ございましたら「当方」までお問い合わせください・・・中継いたします。

☆本ミーティングについては医療従事者様向けです(一般の靴ユーザー様・患者様は参加できません)

☆来週の火曜日の更新はお休みします

☆6月の定休日・・・22日(水)
☆7月の定休日・・・20日(木)

「NPO法人 足もと健康サポートねっと」(設立申請中)より、竹内一馬先生の演題を転載いたしました

「NPO法人 足もと健康サポートねっと」(設立申請中)・理事長の竹内一馬先生が、第3回下肢救済足病学会(日時/2011年5月13、14日・会場/パシィフィコ横浜)で発表されました「循環器系診療のフットケア・フットウエア外来システム」を許可の上で当方のホームページに転載させていだきました。


「循環器系診療のフットケア・フットウエア外来システム」

また、その演題抄録はこちらです。

「循環器系診療のフットケア・フットウエア外来システム」

竹内一馬(1)(2)、嘉数佳代子(1)、有薗泰弘(4)、服部文忠(1)、浅山 晃(1)、田代 忠(3)、倉冨英史(5)

特別医療法人順和 長尾病院(1)、社会医療法人喜悦会 那珂川病院(2)、福岡大学医学部心臓血管外科(3)、熊本有園義肢株式会社(4)、シューズクラトミ(5)、

【背景】当院は入院病床123床(一般病棟33床、療養病棟30床、回復期リハビリテーション病棟60床)、透析36床を有する特定医療法人の病院である。非常勤医として週1回予約制で循環器・フットケア・フットウエア外来を行っている。診療は診察室1室・ベッド3台を使用、外来ナース2名体制となっている。フットウエア外来はおよび当院常駐の義肢装具士と常勤の整形外科医と連携して行っているだけでなく、市内の靴店とも良好かつ良質な連携が図れている。当院の外来のシステムおよび2009年9月から2010年8月までの実績を報告する。

【経過・成績】平均受診者数は約35人/日、フットケア関連の診療は約29.8%の割合であった。VHO施行は211趾(男性42趾、女性169趾、平均年齢56.1歳)、インソール作成は53足(男性12人、女性41人、平均年齢67.5歳)、であった。

【考察】生活習慣病、動脈硬化性疾患を中心とした循環器系診療のフットケア外来のモデルケースとなる診療システムであると考える。まだまだ改善の余地はあるが、フットケアだけを行うのではなく、合併疾患も同時に管理することやハイリスク症例の予防的フットケアを積極的に行っていくことも重要である。そのためには、義肢装具士や整形外科医との連携は当然ながら、さらには地域の信頼できる靴店とも連携が図れることが望ましい。さらに質の高い診療を目指して、より多くの患者さんに治療を行っていきたい。

「NPO法人 足もと健康サポートねっと」(設立申請中)の理念がよくわかる内容であり、演題内で当社の役割のご紹介もいただいております。

本演題は学会内でしか見ることのできない内容であり、竹内先生にご快諾いただいての掲載となりました・・・今回の掲載が健康な社会づくりの一助となれば幸いです。

☆5月の定休日・・・なし
☆6月の定休日・・・22日(水)