第一弾の「モジュールコンセプト」はどちらかというとスポーツ向けだったのですが、秋からの新しい取り組み!第二弾はこちら!
・・・と、これだけ見ると使い勝手の悪そうなアタッシュケースみたいですが、これはドイツ製のディギタイザーと言いまして、その方の足を機械的に計測しデジタルデータ化する測定器です。
手順としては・・・
①機械の上に足裏を乗せる
②機械より計測用のピンが伸び、足裏のアーチ形状を測定する
③測定した形状はPC上にデシタルデータとして表示される
④ソフト上で、そのデータにアーチの形状の補正や胼胝の部分の指定を行う
⑤そして、そのデータをミリングマシンというインソールを削り出すマシンに伝送する
⑥ミリングマシンはそのデータより、凹凸などの形状を削り出す
・・・というシステムです。
そのインソールの基となるブロックは、いろいろな種類があり・・・
①外反母趾の方や扁平足の方のアーチ補正用
②膝に問題のある方のバランス補正用
③リウマチなどで左右差のある敏感な足の方用
などを、その方の足の個性に合わせて、靴に高いレベルで適合させる為に使い分ける事が出来ます。
精度・耐久性とも高く、かつ、再計測も簡単なこのシステムは、日本の医療でも取り入れられており、多くの義肢装具会社さんでも使われています。
実はこのシステム、ヨーロッパでは非常にメジャーなもので、この写真も三年前にスイスのマイスター工房で撮ったものです。
当店もこのシステムを以前から導入予定にしておったのですが、フルセットだとベンツの中堅クラスが新車で買える世界なので・・・また、削り出しのミリングマシンの管理もかなりの負担となりそうなので二の足を踏んでおりました。
しかし、「シューフォーラム・楽歩堂」さんでそのミリングマシンを管理・運営されており、当店ではディギタイザーの8月よりの導入を予定しております・・・そして、いつものパターンですが、福岡でこのシステムを導入する靴店は「当店が最初!」となります。
詳細が決まりましたら、またご報告をいたします・・・しかし、ネット回線でデータを送ったら、群馬名物のからっ風に乗ってインソールが戻ってくるという・・・靴屋の新世紀的なシステムですね。
以上、秋からの新しい取り組み!その第二弾でした!