「40.サービス」カテゴリーアーカイブ

やっと自分用の「ディギタイザー・インソール」を作成いたしました・前編

何事もお客様が先ということで、当店で絶賛稼働中の「ディギタイザー・オーダーインソール作成システム」ですが、やっと自分の分を作る余裕ができましたのでレポートいたします。

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システムのイメージは、ちょっと長いですがこちらをご参照ください。


Orthema CAD/CAM Foot Orthotic Fabrication System

さて、こちらの足は全て「24㎝」の方のデータばかりです。

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「標準足/足裏のアーチのバランスがとれている(クリックで拡大します)」

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「扁平足/足裏のアーチが低い(クリックで拡大します)」

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「凹足/足裏のアーチが高い(クリックで拡大します)」

これを見ても「いろいろな24㎝の足」が存在し、また、足裏の形状は「その脚自体の機能」にも大きな影響を与えます。

例えとして、視力は人それぞれであり、左右差も存在します・・・それを調整する手段は、メガネの「レンズ」であり、それを以って目の機能を補うことができます。

これを靴とした場合に、上のようないろいろな足裏の個性が存在するのに、付属品の「インソール」は誰が履いても無難な、言わば「ただの板」です。

メガネのレンズのように、靴をその方の個性に合わせて調整する手段・・・それが「オーダーインソール」であると言えます。 ~続きます~

☆7月の定休日・・・なし
☆8月の定休日・・・16日(火)・17日(水)・29日(月)

パンプスのヒール修理もやってます

健康靴である当店の工房での作業は「靴の加工調整」「健康靴の修理」がメインです・・・しかし、パンプスの修理もやってます。

と言いますか、10年以上前に靴の修理用のマシンを購入して、一番多かったのがそのパンプスのヒール修理です。

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まぁ、こんな感じで・・・

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パンプスのヒールの「ゴム天」と言われる部分がすり減ってしまっています。

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喰い切りと言われる道具で、ゴム天を引き剥がします。

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今のパンプスのヒールの多くはプラスチックで出来ており、その上に革が巻いてあります。

そして、効率的に靴を仕上げる為の工夫として、ヒール自体にメス穴とゴム天にオス軸があり、挿し込むと完成するようになっています。

その部分にピースと言われる木を差し込み、ハンマーで打ち込みます。

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これがヒールのゴム天のもととなるゴムのシートです・・・ちなみにイギリス製で取引先の材料屋さんに「一番いいやつください!」という事で買い付けています。

当店のパンプスは「それなりのお値段のもの」が多いので、それに合わせてのチョイスなのですが、良い材料は加工もしやすく減りも遅いですし、ヒール独特のカツカツ音も減少します。

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切り取った材料にボンドを塗って、ヒール自体もグラインダーマシンで接着面をバフし、こちらにもボンドを塗ります。

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ボンドが乾燥したら、ヒーターで再活性化させて・・・

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ハンマーで圧着します。

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最後にグラインダーマシンのリングカッターと言われる部分で仕上げをします。

http://www.youtube.com/watch?v=DbLuG-jk3r0

最初に円を書くように「一筆」で仕上げるのがコツだと習ったのですが、それだと少しだけフチの形状が変化するので、最後に少し押し戻して仕上げると左右対称にきれいな加工ができます。

・・・とまぁ、以前は1日に10足以上のパンプスのヒール修理を流れ作業的にこなしていたのを思い出します。

当時は、お客様が待っている間に仕上げまで行って、一足に10分程度の工程でした。

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しかし、今はギスを丁寧に消したり、ヒールの革のめくれの補正など「靴を再生するつもり」で仕上げています。

その為に「納期が一週間と費用が1500円」を頂いておりますが、販売している靴に見合うのは今のやり方かと思います。

いいパンプスは手を入れてやると本当に長持ちします・・・たまにで結構ですので、お手持ちのパンプスをひっくり返してカカトの減りを見てあげてください・・・お靴も喜びますよ!

☆「ピンヒール」の修理は、当店でそのタイプの靴の取扱がないので行っていません

☆5月の定休日・・・なし
☆6月の定休日・・・22日(水)