「42.靴の加工・調整」カテゴリーアーカイブ

リウマチのお客様向けの加工例です

今回は関節リウマチのお客様に合わせて「靴の加工調整」を行った例をご報告致します。

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こちらは、強度の外反母趾や関節リウマチのお客様への定番「Ganter 205731」です・・・大きな特徴としては、

・足首と踵に対しての強いホールド感を実現するカウンター/歩行時の負荷の軽減
・足趾や関節の変形部に圧迫を与えない前足部のストレッチ仕上げ/タコや痛みの軽減
・着脱を容易にしつつ、強い固定感を実現する折り返し敷ベルトストラップ/ブレやズレの軽減

と当店の定番的な商品です。

ただ、このタイプは腰や膝を曲げることができないお客様には靴の着脱が難しく、また、指などの力が弱くなっている方は甲のベルトをしっかりと固定することができません・・・今回は、この問題点に対応致しました。

今回は「自助具」と言われるサポート用のツメの付いたストックを使用して、靴の脱ぎ履きを行います。

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大きな加工点は自助具のツメを引っ掛けやすくする為の「カカト部分のリング状のプル」「甲のマジックベルトの先端のプル」の2つです。

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写真の様な「輪」をつくった事により、自助具を使いお一人での靴の脱ぎ履きが可能となります・・・これだけの加工・調整でも靴のサポートを得て、自由で快適に行動できるお客様の行動エリアが広がる事となります。

当店ではお一人お一人に合わせた、靴の選定とその加工・調整を行っております・・・ご不明の点はお気軽に当店までお問い合わせください。

☆8月の定休日・・・29日(月)
☆9月の定休日・・・7日(水)

こんな「加工・調整」も出来ます

インソール(中敷き)をその方の足に合わせて調整したり、アウトソール(靴底)を歩きやすく形状を加工したり・・・が、一般的な業務の当店なのですがこんな事も出来ます。

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こちらが「通常の健康靴/フィンコンフォート」で・・・

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こちらが「加工済みの健康靴」です・・・その違いは・・・?

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それは「チャック」です!

単純に脱ぎ履きが簡単になり、かつ、「腰が悪く長時間屈めない方」「視力が落ちて、靴紐を結ぶことが困難な方」にもお喜び頂けるかと思いますし、また、マジックテープ式の靴はどうしても雰囲気が重く、紐靴の軽やかな雰囲気を壊さない意味でも、この加工は長所が多いと思います。

「加工・調整」と申しましても、そのお客様個別の状態に対して、いろいろな引き出しを準備しております・・・ご疑問の点はお問い合せの程、お待ち申し上げております。

「工房のある靴屋さん シューズクラトミ」